お部屋

竹茂楼の佇まい

粟田口にある美濃吉本店は平成4年4月17日、美濃吉新宿住友店を手がけた今里隆氏の設計によって本店としての格式を兼ね揃えた本格料亭「竹茂楼」として生まれ変わりました。店名の由来は、戦前まで縄手三条にあった本店の別称で、当主の佐竹家が繁栄するようにと名付けられたものです。数奇屋造りの本館と民芸を基調とした合掌館からなり、その名にちなみ、庭をはじめとして京都のイメージを竹で表現しています。
数寄屋造の「本館」と、合掌造の「合掌館」:「洗練」の数寄屋造 『本館』と、「素朴」の合掌造 『合掌館』 ふたつの表情が美しい対比の妙を織りなす多彩なお部屋をご用意いたしております。
数寄屋造「本館」
真・行・草で演出された空間の美:竹茂楼の各部屋の造りは「真・行・草」の考えで演出されており、大広間は「真」、中広間は「行」、そして小部屋は「草」ということになります。全体に過剰な演出や装飾は避け、それぞれの部屋には印象的なポイントをひとつだけに抑えることによって、むしろゆったりと食事を楽しむための空間を創り出すことを主眼に設計しています。
大広間:2階に設けられた大広間「七重」は、56畳敷の広さがあり、襖をはずすと、さらに12畳の畳廊下が広がります。書院造りの板の間と舞台が付いており、檜板張りの舞台は後方の席からも見やすいように一段高く設計しています。また、天井は格天井になっており、京都の古い伝統文様である京唐紙の松藤文のシルクスクリーンが張られ、格調高い雰囲気を漂わせています。
中広間:中広間「松重」は、22畳半の広さがあり、柱や長押に欅材を使用しています。庭を見渡せるように柱と柱の間隔が広く取られており、さらに障子を多用して柔らかい日本的な明るさを作り出しています。
小部屋:小部屋は4畳半から10畳まで、来店動機に合わせてバラエティを持たせています。また、厨房を建物の中央に配して、各部屋との距離ができるだけ短くなるように設計されています。掘り込みのお座敷もご用意しております。(数に限りがございますので、ご来店・ご予約の際にお問合せください。)
合掌造「合掌館」
民芸を基調とした合掌館:敷地内の奥に建てられた合掌館は、数寄屋造りの本館と廊下で繋がっています。昭和45年に富山県越中五箇山から移築し、民芸風の和風レストランに改装していたものをもう1度解体して、元の姿の骨組みを生かして民芸を基調とした合掌館として蘇らせました。1階は24畳の座敷と15畳の掘り込みの座敷に、2階は麻縄で編んだ力強い染をそのまま見せ、会議などにも使えるように椅子席の多目的ホールにしています。